エラブガ (Yelabuga)
エラブガの歴史は11世紀頃まで遡る. 当時、ヴォルガ・ブルガールの国境を守るための城塞がこの地に建てられていた. この城塞は放棄されたが、現在もその遺構は残っており、「悪魔の城」(Şaytan qalası, Чёртово городище)と呼ばれている.
16世紀後半、カザン・ハン国が征服された後にロシア人農民がこの地に入植して村を築いた. この村は1780年に市の地位を与えられた.
第二次世界大戦の戦中にはスターリングラード攻防戦で捕虜となったドイツ兵の収容所がエラブガ市内や周囲の森林に建てられたほか、ルーマニア兵やイタリア兵、ハンガリー兵なども収容され、戦後には満州などから連行されたシベリア抑留の日本兵もエラブガの収容所に収容されている(2000年、日本の厚生労働省により慰霊碑が建立された). 1960年代から1970年代にかけて、カマ川の対岸にニジネカムスクおよびナーベレジヌイェ・チェルヌイという工業都市が建設されている.